ティガル・ツイン・キャノット
 名称:ティガル・ツイン・キャノット
 型式:RKTN-24/JG 駆逐戦闘機型MMS
     カタリナ社の次期主力戦闘機型神姫開発計画「XF-003」の元、カタリナ社
     第4軍事開発局が設計、開発 した機体である。
     社内コンペではライバル機体として第1軍事開発局が開発した頑丈な装甲とシールド、
     強力な武装と強力なブースターを持つRKTN-21/Gy機動装甲戦闘機型MMS
     「シェライ・ドラッケン」と第2軍事開発局が開発した加速力と上昇性能を生かした要撃戦闘機、
     インターセプターファイターRKTN-22/GR「リアン・ガーリオン」、
     第3軍事開発局が開発したステルス戦闘を主軸に置いた奇襲戦闘機、ステルスファイター
     RKTN-23/XF 機動戦闘機型MMS「ラドガ・ティポーン」など、
     数々の強力なライバル神姫たちが存在していた。
     
     第4軍事開発局は、これらの強力なライバル機に対してニッチの取り合いにならぬように、
     新たなカテゴリーの戦闘神姫を既存のMMSをベースにした新型機を開発
     サンタ型MMS「ツガルタイプ」をベースに航続距離の向上、大出力のエンジンと重武装化をさせた
     発展改良神姫を開発。新たに「ティガル」と呼ぶツガル改良タイプを完成させた
     
     格闘戦向きに運動性をよくするよりも、一撃離脱戦法に向いた、高速・重武装の重戦闘機として設計された。
     武装は全長240mmの大型メガ・ビーム砲を装備、また牽制用のライト・ライフルと
     ハイパー・エレクトロ・マグネティックランチャーを搭載。
     新たに追加された強化エンジンは本来は中型航空ゾイド用のエンジンで燃費と出力の安定性に
     優れていたが、廃熱性能があまり高くなく、冷却用の放熱板を追加し、内部に液冷システムを搭載している。
     「大型スラスターによる高推力と大型火器の大火力」という徹底した一撃離脱のコンセプトは、
     第二次世界大戦中の双発戦闘機群を参考に開発されており、旧ナチスドイツ空軍のBf 110、
     旧日本陸軍屠竜、海軍の月光、英軍のモスキート、ボーファイター、米軍のライトニングなどの運用システム、
     戦闘ルーチンを参考にして開発された。
     双発戦闘機が持つ本来の性能目的重武装、高速性能、長大な航続距離、一撃離脱の戦闘方式の
     重戦闘機、駆逐戦闘機として開発された
     
     当初はその長大な航続性能と高速性能と重武装による一撃離脱の重戦闘機として強力なインターセプター
     ファイターとして大きな期待を寄せられていたが・・・旋回性能、および機動性能は極めて劣悪であり、
     また主兵装備である大型メガ・ビーム砲の命中率は最低で、駆逐戦闘機とは名ばかりで機動性能、
     格闘戦闘に特化した格闘を得意とする近接戦闘機神姫群にまったく対抗することが出来なかった。
     
     本機体は第二次絵世界大戦中の双発戦闘機のような当初の目的を目指して開発されたものの、
     歴史をそのままなぞるように、本来の目的を果たすことが出来ずに、最終的に、本機は鈍重な
     爆撃機型MMSを迎撃する夜間戦闘機や対地攻撃、対艦攻撃機、爆撃装備を施し、
     戦闘爆撃機として使用された。
     今から100年前の1937年の双発戦闘機の運命とまったく同じ結果を本機体はたどったのである。
     最終的に本機体は当初の目的であった。駆逐戦闘機制空権確保の戦闘神姫としては完全な失敗作と
     なってしまい、社内コンペから落選結局、本機体はそのペイロードと重武装と高速性能、航続距離を生かした
     偵察機や夜間戦闘機、対爆撃機戦闘、地上洋上襲撃、対地攻撃など、
     本来の目的とはまったく違った運用で活躍することになる。
オーナー:カタリナ・リナさん